スペイン、イギリスの旅1 バルセロナ

5月にスペインとイギリスに行ってきた。

今回はSNS投稿や気軽なブログではなくじっくりと文章を書いてみようと思った。

長いので面白いなと思った方だけ読んでもらえたら幸いです。


【バルセロナ~新しい人生を切り開く旅~】


沖縄に出会ったのは20年前。

僕はすぐに沖縄病にかかり、旅といえば沖縄のことしか頭に浮かばない人間になってしまった。

沖縄を知ってから海外に行ったのは98年のネパールと2013年の台湾のみ。


恋い焦がれる沖縄に住めたのだから今度は外に出ようと思ったものの3年が経ち、ついにアジアを出てスペイン、イギリスを旅するタイミングが訪れた。

スペインはここ数年、気になっていた国だ。

というのも、スペイン人は1日4時間しか働かないとか、不景気でも経済と人の幸せは別、と人生を謳歌しているとか、失業率が高くてもミュージシャンは路上で音楽を奏でればその日の生活費くらいは得られる、などステキな話をたくさん聞いていたのだ。

また湿度が低く晴れの日が多いという地中海性気候も気になっていた。


そして僕の13歳の息子かづきがいつか留学したいと言い出し、僕自身も将来留学したらいいのではないかと思っていたので下見も兼ねてスペインとイギリスを訪ねることにしたのだった。

僕のイビサ島でのイベント参加もあり、今後の人生や仕事の下調べ的な旅でもある。

20数年ぶりのヨーロッパ。かづきにとっては台湾以来2度目の海外。

親子二人旅のはじまり、はじまり。


まずはバルセロナ。

5月3日に那覇から羽田に飛び、日付が変わった5月4日0時30分にドバイに向けて飛び立つ。

奇しくも5月4日は僕の誕生日。

新しい人生のスタートを予感させる旅だ。

飛行機はエミレーツ。

実は知らない航空会社だったので調べてみると安全度ランキング1位を獲得していた。

そしてイビサのイベントに一緒に参加するさとみ女史によると「CAさんが美人♥」とのこと。

飛行機に乗り込むと確かにCAさんは美人揃い、男性CAさんもイケメン、綺麗な内装、各席には相当な数の映画や音楽が楽しみ放題のディスプレイがあり、前方、真下を望むカメラの映像も選択可能、現在の位置、高度、速度、目的地までの距離や時間などもチェックでき、かづきも興奮気味だ。

特に期待していなかった機内食もとても美味しい。

CAさんたちも単なる美男美女ではなく、とても感じがいい。

正直なところ僕には画面は必要なかったけれどコンセント、USB端子付き、フリーWIFI付きという仕様は嬉しかった。

もっともフリーWIFIはあっという間にフリーの容量を超えてしまうのだが、その後1USドルをカードで払えば500MBまで使えて、この容量は十分すぎるほどだった。


ドバイの乗り継ぎが却って飽きさせず、わりとあっという間にバルセロナに到着。

実際は20時間経っているがバルセロナはまだ4日の昼の1時だ。

空港からはバスで宿の近くのカタルーニャ広場まで行く。

と、ここで早速のトラブル。


スペインはフリーWIFIが充実してるとのことだったのだが、街中では全くつながらなかった。

仕方なく街頭にあるインフォメーションで宿の住所を伝えると丁寧に教えてくれた。

キラキラ輝く木漏れ日の中、バルセロナ旧市街の目抜き通り、ランブラ通りを歩いていく。

ここは中央に広い歩道があり街路樹が生い茂っている。

歩道の上にはところどころお土産物屋などがある。

ここでは車道は歩道の横にあり歩行者が中心なのだ。

ホコ天だった頃の原宿の表参道を思い出した。


しばらく歩いてまたインフォメーションに道を聞き、今度は路地を歩いていく。

すぐだと言っていたが行ってみるとない。

ここを曲がると言ってたような、言ってなかったような。

スペイン訛りの英語でよく聞き取れかなったのだ。


ぐるぐる回って何箇所かのインフォメーションで聞いたり、お店の人に聞いたりもした。

「それならここだ!」と地図に印をつけてくれたインフォメーションの男性や「それならこの突き当たりの左手だ!」と教えてくれた雑貨屋のお兄ちゃん。

しかしどこに行っても予約したゲストハウスはなかった。


は~、これがスペイン人か。

自信たっぷりで教えてくれるがその場所に着くとゲストハウスはないのだ。

たまたま道を教えてくれた数人がそうだったという可能性もあるが、僕はちょっとスペイン人気質がわかったような気がした。


最後に行ったインフォメーションではパソコンの画面を見せてもらい、それを写メった。

細かい路地まで出ていたので今度は大丈夫だろう。

「Complete!」と言うとそのお兄ちゃんは嬉しそうに笑った。


僕は足が不自由なので大きなスーツケースを一人で押すかづきは超不機嫌になっていた。

ブーブー文句を言いつづけている。

僕もそろそろ疲れてきていた。

相変わらずWIFIはつながらず、電話回線もない。

どこかから電話をかけることも出来たが、もし電話がつながったとしてもスペイン訛りの英語とこの全く知らない街では道案内がわからないだろう。


今度こそ。そう思いながらiPhoneの画像の示す場所に行くと、自分でもよく通りすぎなかったなと思うほど表札のような小さい案内があるだけのゲストハウスにたどりついた。

ゲストハウスと言ってもビルの2階部分を使っているだけで本当に目立たない。

旅で予想外のことは付き物だが、最初からやられた感じだった。


当初バルセロナではカウチサーフィンというサービスを利用してホストを探すつもりだった。

カウチサーフィンはいわゆる民泊でAirBnBに似ているがお金のやり取りをしないというものだ。

4月にこの旅行に向けて登録したところすぐに東京在住のエストニア人のマイクという青年がオファーしてきて、少し忙しい時期ではあったが楽しそうだったので受け入れたのだった。

そしてそれは実際本当に楽しい体験だった。

それでバルセロナでもホストを探してただの観光旅行ではない、バルセロナのひとたちの生活が垣間見れるような旅にしたいと思っていた。

ところが残念ながらホストが見つからず、ゲストハウスを予約したという訳だ。


また、スペインやイギリスなら高校に当たる学校でポップミュージックを学ぶ学校があるのではないかと思っていたが、出発前の念入りな調査からどうもそういう学校はないようだとわかってしまった。

唯一本当に素晴らしいイギリスのブリットスクールというポップミュージックの学校はイギリスのパスポートを持っていなくては入学できないとのことだった。


そういう訳でバルセロナではサグラダファミリアやグエル公園、ピカソ美術館を見たり、ボケリア市場に行ったりして過ごすことにした。


特にボケリア市場はゲストハウスから徒歩30秒!という近さで何度も行ったが、さすがバルセロナのリピーター旅行者人気ナンバー1のスポットというだけあり楽しかった。

カラフルな果物を売るお店、スパイス専門のお店、乾物屋、パン屋、魚屋、イベリコ豚の生ハムを扱う肉屋などが細い路地にひしめき合う。

そしてカウンターでドリンクや料理を出すBAR(バル)もあり、日中は相当な人出だった。


特に美味しかったのは海老のコロッケとイベリコ豚の生ハムを使ったサンドイッチ。

僕は20代の頃こそ肉食という感じだったが、だんだん肉を食べる頻度が少なくなってきて今は食べることもあるが、少量、そしてたまにでいいという感じだ。

心の底から肉が美味いと感じることは今はまずない。

ところがイベリコ豚の生ハムは美味かった!なんというか肉の旨さを超えているような深い印象だった。

こればかり毎日食べていた気がする。


ほかにパエリアやオーガニックのファラフェルサンドなどを食べたのだが、どれもとてもオイリーだった。

そんなこともあり、ますますイベリコ豚のサンドイッチを買ってしまうのだった。


その他の観光ではガウディのグエル公園はとても楽しい場所で、サグラダファミリアも素晴らしかったけれど一番心に残ったのはサンタマリアデルマル教会だった。

中に入るとその圧倒的な天井の高さに圧倒される。

サグラダファミリアに比べるとシンプルで地味かもしれないが、その重厚感、そして1384年に完成した建築ということにも驚いた。

この高い吹き抜けの構造を当時どうやってつくったんだろうと、数百年前に思いを馳せる。

そしてシンプルな石積みに故郷宇都宮の大谷石の建築を思い出していた。

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